一人親方は工具の盗難にご注意

一人親方にとって、工具は商売道具。

仕事の道具だからケチって安いものを買って、故障しては困りますし、作業効率を考えて高価な電動工具を使っている一人親方さんも多いはず。

その工具、実は狙われているかもしれません。

内部犯である可能性が高い

現場で盗難事件が起きる時、犯人はどんな人だと思いますか?

実はほとんどの場合が内部犯である可能性が高いと言われています。

外部から現場に入ることは難しくありませんが、実際に入っていけば部外者であると容易にわかりますし、誰が入ってもわからないような大型の現場では、しっかりと入退場を管理されています。

ですから盗まれるとすれば、内部犯。身内が盗む可能性が高いのです。

盗まれやすい工具

現場では盗まれやすい工具というものが存在します。

工具だったらなんでも盗まれるかといえばそうでもありません。特に安価な工具は盗まれないでしょう。

全ての工具に注意を払うのは無理なので、盗まれやすいものを把握して、盗難されないように見張ることで盗難を防止しましょう。

  • 精密測定器
  • 電動工具先般
  • フルハーネス安全帯
  • コンプレッサー・発電機
  • 工具を積んだままの車両

具体的に以上の工具が狙われやすいと言われています。

精密測定器

レーザー測定器やレーザー墨出し機などの精密測定器は非常に狙われやすいので細心の注意を払いましょう。

軽くて小型で持ち出しやすく、そして高価は精密測定器は常に狙われていると思ってください。

電動工具全般

  • インパクト
  • ドリル
  • 丸ノコ
  • グラインダー
  • サンダー
  • ブロワー
  • ジグソー

などの電動工具は1番盗難の可能性が高いものです。

なぜなら比較的高価で、軽い。さらにネットで転売しやすく、すぐ売れる。しかも足がつかないという特徴から盗難が多いのです。

メルカリなどでもたくさんの工具が売りに出され高額で取引されていることを見れば、盗んでしまえば現金化は簡単なのは一目瞭然。

軽くて小さいから、持ち出しやすく隠しやすい。

これほど建設現場で狙われるものはないと言っていいほどです。

フルハーネス型安全帯

フルハーネス安全帯は2019年の法改正により、高さ5m以上の作業で着用が義務付けられるようになりました。

この法改正に伴い、非常に需要が増えて、盗難の対象となっております。

とくに2022年以降も使える、新規格のハーネスは盗難される可能性が高い。新規格で安全性や耐久性があがっており、その分値段も高価になっています。

これも転売しやすく、メルカリを見てみれば中古品もたくさん売られていて、盗難品であっても見分けがつきません。

実際に現場での盗難件数も増えているので、注意が必要です。

コンプレッサー・発電機

コンプレッサーや発電機はとても大型で重く、持ち運びにくいので、盗難されにくいと思われがちですが、実際は盗難されやすいものの1つです。

転売で現金化しやすいため、盗難されるんですね。持ち出そうと思えば持ち運べる重さで、かなり高価で売れるのも特徴です。

メルカリでは見た目がボロボロの状態でも高値で取引されていて「うちのコンプレッサーなんてボロボロで誰も盗まないだろう」とタカをくくってると、盗まれてしまう可能性があるので、どんな状態のコンプレッサーでも注意が必要です。

工具を積んだままの車両

今、1番気をつけなければいけないのが、車両ごとの盗難です。

一人親方の足は自動車です。毎日毎日、工具を積んで現場に向かいます。毎日仕事から帰ってきて、わざわざ工具を降ろすのは面倒なので、自動車に積んだままの方もほとんどですよね。

しかしこの工具を積んだ自動車は狙われています。しかも盗難専門の窃盗団に狙われているのでタチが悪い。

夜中など、目を離しているスキにエンジンをかけて、自動車ごと移動させられます。

中に積んでいる工具はメルカリなどで転売ができますし、ハイエースや軽バンなどは海外での需要が多く、すぐに港に持ち込まれ船で海外送りになります。

ほぼ帰ってくることはありません。

自動車自体は車両保険をつけていれば保険がおりますが、搭載されていた工具一式は保険が効きません。すべて自費で買い直しをする必要があるでしょう。

そうなれば出費額が大変高価になってしまいますし、仕事にも影響が出ます。

ですから車両ごとの盗難には、気をつけるようにしましょう。

現場で自分が使うのではなく、転売のための盗難

現場で工具の盗難をされるかどうかを考えた時、職人さんは「自分が盗んでまで使いたいかどうか」で考える人が多いように思います。

しかし実際には盗んだ工具を現場で使うことはほとんどないと言われています。
なぜなら盗まれた本人の前で、盗品を使えないからです。

もちろん名前など書いていたとしても消せばわかりません。

しかし現場で使っていれば、もともとの持ち主は自分のものではないかと気になります。バレれば現場に入りにくくなりますし、そもそも盗難は犯罪ですから拘置所行きの可能性だってあります。そんなリスクを負ってまで使う人は稀でしょう。いたとしたら本当のバカです。

ですから盗難されたとしたら、転売されているものだと考えた方がいいでしょう。

メルカリで中古で売られているものはなんでも盗難される

メルカリで売れるものであれば、どんなものでも盗難される可能性があります。

自分の持ち物がもしメルカリで出品されていて値段がつくものであれば、それは盗難される可能性があるとしてあつかった方がいいでしょう。

常に盗難されないように対策をすべきです。

盗難されないための対策

では現場で盗難されないためにはどうしたらいいでしょうか。

対策は5つあります。

  • 名前(会社名を書く)
  • 目を離さない
  • 現場に置いて帰らない
  • 車に工具をおいておかない

という方法があります。

名前(屋号)を書く

1番簡単な盗難防止策は名前もしくは屋号を書くことです。

マジックでも構いませんがすぐに消せてしまうので、できれば簡単に消せない方法をとりましょう。たとえば名前を掘るなどの方法があります。

書かなくても自分の工具は自分でわかるという方もいらっしゃるとは思いますが、それでも相手の手に渡ってしまったら、自分のものだと証明する方法がありません。

マジックですぐに消せるとしても、名前が書いてあるとわかるだけでも、犯人にとっては避けるべきで、盗難の対象から外れる可能性が高くなります。完全に防げなくても確実に盗難に遭う可能性を減らせます。

名前を書くなんて、小学生みたいでかっこ悪いという気持ちはわかりますが、盗難されるよりマシですし、誰もそんなところみていないでしょう。

誰でも今すぐできる方法です。今すぐやっておきましょう

目を離さない

現場には様々な人が出入りしています。

大手ゼネコンの現場では登録はされていますが、たくさんの見知らぬ業者が出入りしています。そこで盗難されても、自己責任。現場を止めないためにも問題にはできません。

どこかに工具を放置して離れれば、誰も責任を持ってくれません。しかも誰がそこを通ったかもわからないでしょう。特定することもできませんし、調査すら不可能です。泣き寝入りしかありません。

工具からは常に目を離さないようにしましょう。

現場に置いて帰らない

現場に置いたまま帰って、次の日の朝来たら無くなっていたというパターンにも気をつけましょう。

現場によっては遅くまで残って作業している方もいるし、もし毎日現場に工具を置いて帰っている場合はいつか狙われる可能性もあります。

内部犯でなくても、外部からの侵入で盗難される場合もあります。特に足場などを組んでいる現場の場合は中に入ってしまえばわかりませんので、盗難し放題です。

どんなに面倒でも、どんなに重くても、高価で転売のしやすい工具は置いて帰らないようにすべきです。

車に工具をおいておかない

車両ごとの盗難について少し触れましたが、車に工具を放置していると車上荒らしに遭う可能性もあります。

自動車はどれだけちゃんとロックをかけていても、窓ガラスを割り内側に手を突っ込めばロックを解除できますよね。そして高価な工具だけ奪われ、窓ガラスだけ割られた車両が残ります。

窓ガラスの修理費がかかり、さらに工具の書い直しも必要です。巨大な出費が発生します。

もちろん車両ごと盗難される場合もある。

それを防ぐには、車両内に工具を放置しないことが大切です。

そうは言っても、重い工具があったり大量に積んでいる場合など、車両を倉庫がわりにしているケースでは毎日工具を降ろすことは不可能でしょう。でも対処法があります。それは車両内を見れないように目隠しをする方法です。

ミラーフィルムなどをガラスに貼ったり見えない窓にしたり、方法はなんでもいいので中が見れないことが大切。中に高価なものが入っているとわかれば狙われるので、わからないようにしてしまえばいいのです。

できれば毎日工具を降ろすこと、それが不可能であれば目隠しをするといいでしょう。

工具防犯登録を利用する

埼玉労災一人親方部会提携の職人さん.com にて、工具防犯登録が出来ます。全国の工具防犯登録認定店にて新規購入した工具が対象です。防犯登録するメリットは、盗難に遭った際に、その工具のシリアルナンバーが登録されるので警察に被害届が出せるということです。

いざ、工具が盗まれても工具が特定できないと現実的に警察に被害届が出せません。また、盗品の工具がシリアルナンバー登録されると転売が難しくなることから、防犯効果も高まります。

 

犯人と疑われる濡れ衣にも注意

盗難されることにも注意しなければいけませんが、濡れ衣を着せられるにも注意しましょう。

現場で盗難が起きれば、その場にいた人はすべて疑いがかけられます。その時に犯人だと思われないように行動しておきましょう。

そのためにはいつも自分の持ち物を管理している必要があります。

必要以上の工具を持ち込まないことも大切。すべて管理できている状態であれば、疑われた時にも説明ができますから。

そして名前を書いておくことでも濡れ衣を防げます。

高額で転売しやすく持ち出せる工具は狙われる

現場では常に盗難犯がいると思って行動しましょう。

  • 高額
  • 転売できる
  • 持ち出せる

という3点の条件が揃うものは全て盗難に遭う可能性があります。

この条件が揃っているような工具は必ず目を離さないようにしましょう。そして現場に置いて帰ったり、車内に置きっ放しにするのもやめておいた方が無難です。

もしそれが不可能なのであれば、目隠しはするだけでも盗難の可能性が下がります。必ず対策はしましょう。

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埼玉労災一人親方部会 https://www.saitama631.com/

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