アイアンショック

アイアンショックは建設業界に大きなダメージを与えます。

というのもアイアン=鉄のことで、ショックというのはオイルショックから来ている語源でしょう。

オイルショックでは、石油の値段が上がりトイレットペーパーが市場から姿を消しましたが、アイアンショックでは鉄の値段が高騰します。しかも急激に。

そうなると建築資材の値段が上がるのですが、一人親方の仕事がなくなる可能性もあるでしょう。

今回はアイアンショックが一人親方に与える影響と、一人親方がどうすればいいのかについて触れていきましょう。

アイアンショックが起きると一人親方はどうなるのか

アイアンショックとは建材の材料である鉄が高くなる現象のこと。

実際の数字で言えば、2019年の12月を基準にすると、そのタイミング境目にコロナウイルスの影響で一度落ちた鉄の価格は、一時1トンあたり80ドルにまで落ち込みました。しかし2021年になって中国の景気は戻り、どんどんと鉄の価格は上がっています。

2021年6月の鉄の価格は1トンあたり200ドル超えて最高価格214ドル。実に3倍近い値上がりを見せています。

つまり鉄の価格はここ数ヶ月で3倍になっており、建材会社は値段をあげざるを得ない状況になっています。その結果、数ヶ月に渡って数回の値上げになっており、アイアンショッっくが起きているわけですね。

少し値上がりしたのではなく、3倍の値段になっているのだから、アイアンショックといってもいいでしょう。そしてその材料が実際に影響を与えるのは2021年の後半でしょう。、確実に仕入れ値が上がっていき。建設に当たっての単価は必ず上がります。

そうすれば、企業努力で九州できるような値段差ではないので必ず、建築物の値段が上がるため、住宅建設の戸数は下がるでしょうし、その結果一人親方の仕事は減ることになりそうです。

つまりこういうことです。

中国の経済活動の再開によって、世界的に鉄が不足している。その結果鉄の値段が上がり、その値段は数ヶ月前の約3倍。これはもう企業努力などでどうにかなる問題ではなく、建設物の値段に直結するレベル。

戸建て住宅は木材がほとんどなのでそこまでの影響は出ないにしても、大型商業施設やマンションなどの鉄骨造の建物価格は必ず上がる。

そうなれば数年前と比べて高くなったマンションを購入する人は減り、事実上マンションデベロッパーの計画も縮小される。

つまりその末端である、、個人事業主の一人親方は経費削減のために仕事が減ることは必須で、アイアンショックはウッドショックとともに一人親方に大きな影響が与えられるのは間違い無いでしょう。

ウッドショックとアイアンショックは一時的なものではない

ではアイアンショックはいつまで続くのか。これが問題だと思います。

未来のことは誰にもわからないので、断言はできないのですが、アイアンショックはこのまま戻らないと予想されています。なぜなら価格が下がる要因がないからです。

鉄の値段は異常値なので、調整されるはずだという人もいらっしゃいますが、実際には鉄だけでなく世界的にここ30年間物価は上がり続けているんですね。ですからこの鉄の価格は正常値なのだという見方もある。

つまり鉄の値段は、これまでがさまざまな要因で異常に安かっただけであり、このままの価格で推移していくことになるのでしょう。鉄の価格が上がったのではなく、日本の住宅の値段が30年も上がっていないことが異常なだけなのです。

ですからアイアンショックは終わらない。そしてウッドショックも終わらないでしょう。

需要が戻っただけであり、そして世界的にお金の価値が下がっているからであり、日本が上がっていないだけであり、アイアンショックではなく正常値に戻っただけなのである。

この価格を異常値として、なんとか戻るまで乗り切ろうとしているのならばおそらくその会社は潰れるであろう。なぜなら価格据え置きにすれば利益が減り、購入される数も減るため、詰まるところさらに利益が減っていくからだ。

人口減少の日本で、需要が増えることは考えられないので、付加価値をつけて値段をしっかりと上げられた会社だけが勝つ世の中になっていくかもしれない。

一人親方はその方向に舵を切るしかなさそうです。

リフォームに照準を変える日本

そして新築の戸数が減るならば、活性化する業界もある。

それはリフォームやリノベーションだ。

材料である鉄鋼材が高いのであれば、それが必要のない中古物件に住もうという家庭は少なくないだろう。建築基準法が大幅に改正された2000年以降の建物であれば、耐震構造も耐火も優れており、まだまだ住める家も本当に多い。

あるものを使い、中身だけリフォームしてすむ。SDGsやサステナブルに乗っ取った感覚で間違いないだろう。価格が安い分利幅も少なくなるだろうし、今までのように建設業界は日本で稼げなくなるのかもしれない。特に新築物件では木材の価格も鉄の価格も文字通り暴騰し、賃金の上がらない日本では確実に買えない人が多くなる。

そうなっても住む家は必要なので、中古物件のリフォームが盛況になる。

一人親方が生き残るにはこの分野が正解なのかもしれない。

※参考 「アイアンショック」の足音 鋼材高値、リーマン前に迫る

まとめ

アイアンショックは一時的な現象ではないとみたほうがよさそうです。

多少の下げ幅はあるかもしれませんが、実際には以前のようには戻らないでしょう。

そうなった場合には、日本では新築の戸数は必ず減ります。これは人口減少からも明らかです。

ですからこれからも一人親方が生きていくには、高所得者層向けで新築業界の付加価値をつけて単価の高い仕事ができるようになるか、もしくは低所得者層向けに、中古物件のリフォームなどの仕事を受けられるようになるか。二極化していくのではないでしょうか。

このまま何もやらないこと。以前の状態に戻るのを待つことが、最も死に近い選択と言えるでしょう。

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