職人として生活していく上で、営業は必要です。
営業しなければ仕事が減っていくもの。昔からずっと仕事をくれているはずなのに、あれ最近仕事が減ってきたななんてこともあるわけですよね。
だから営業は必ず必要なのですが、その営業の際にかならず持つべきものが名刺です。
では建設職人のもつべき名刺とはどんなものがあるのか。そして職人はなぜ名刺が必要なのかについて書いていきます。
職人に名刺は必要か
名刺は本当に必要なのか。
その問いにまず答えます。
職人さんの場合は、顔馴染みだからとか昔からお願いしているからとか、そういった理由で仕事をいただく機会も多いかと思います。
だから基本的には名刺を使う機会っていうのは少ないかもしれません。
ただこれからも仕事が、いただける保証はあるでしょうか?
もしかしたら不景気になってしまって、なかなか仕事がもらえなくなる時が来るかもしれません。そうなった時に、営業しているかどうかで差が出てきます。
景気がいい時は、どんどん仕事がきてことわるような状況でも、ある時を境に一切仕事が来なくなる客先だってあります。
それは仕事を依頼する先を選んでいるから。その時に選ぶ基準は、技術や信頼ではないことも多いです。
仕事に困っていそうかどうか。とか可愛がっているやつかどうか、みたいな基準もやはり人間なので存在します。
そうなった時、営業しているかどうかで心象は大きく変わりますよね。ああ、あいつ営業しているから、こういう時は仕事を頼んでみようとか。
さらに不景気でなくても仕事は常に取り合いです。撤退していく会社もあれば、新しくできた会社もある。
もちろん職人だって古い職人さんは引退をして、若手の新人職人も出てくるわけです。そうなった時、5年前と比べて仕事をもらえる会社が固定されていれば、危ないと思ってもいいでしょう。
会社っていうのは、設立してから10年を迎えるまでに90%が潰れると言われています。と言うことは、どんどん新陳代謝が進んでいくと言うことですね。
古いものは消えて、新しいものが生まれていく。その中で固定されているなら、危ないですよね。
これを打開するためには営業が必要なんです。
名刺なくても営業できますよ?
たしかに名刺がなくても営業はできます。
ただ営業には2種類あって、
- じゃあ今度仕事を依頼しますね
- まぁ今はいらないけどいつか役に立つかもしれないな
という2種類。
この1つ目の場合は、すぐに連絡先も交換されるので、もしくは人づてで連絡が来るので、名刺はなくても営業はできます。
ただし2つ目の場合は、大抵の場合は連絡先の交換は面倒で、交換されることはないでしょう。
もしその時に名刺さえ渡せれば、財布の中に入っていたかもしれないし、もしかしたら丁寧に名刺ファイルに挟んでおいてくれるかもしれません。
そうなればもし将来的に必要になった際に連絡をくれるかもしれません。
営業の名刺の使い方ってこんなこともできるんですよ。
名刺を配ることってそんなに悪いことではないのです。
職人の名刺ってどんなデザインにしたらいい?
名刺のデザインは本当にシンプルなものでいいと思います。
基本的には
- 会社名
- 名前
- 連絡先
- メールアドレス
- LINEのID
- 職種
- 所有資格
でいいでしょう。
会社名は法人の場合のみで、個人の場合は名前のみで問題ありません。
名前と連絡先やメールアドレスとLINEは当然ですよね。
仕事の名刺にLINE?って思う方もいらっしゃるかもしれませんが、現在連絡はほぼLINEでしかされていない人もいます。
電話は通話料金がかかるからという人もいるはず。
ですので必要なければスルーされるだけですので、入れておいて損はありません。たったそれだけのことで連絡されない可能性だってあるわけですから。
名刺に職種は必ず入れましょう
言わずもがなですが、名刺に職種は忘れずに入れるようにしましょう。たとえば土木なら土木工事業と名刺に記載すべきです。
なぜならあなたがなにものかわからなければ、仕事の依頼なんて来ませんから。
仕事を依頼する側にとって、名刺を貰う際に自己紹介をされても大して覚えていないものです。これを見てるあなたも、異業種交流会などで名刺を交換した際に、相手の仕事がなんだったか覚えていますでしょうか?
大抵の場合は覚えていないはずです。
ですから名刺ファイルに入れて、保存してもらえた際に、あとで左官が1人足りないなと思った場合には、記憶からではなく名刺から探すものです。
そこで「左官」書いてある名刺を探し電話をかけるだけ。
その時にあなたとのあった時の記憶はそこまでないはずです。
だから職種はわかりやすく、むしろ職種を1番大きく表示すべきです。
所有資格は必ず書きましょう
そして気を付けるべきなのが、所有資格です。
どんな些細な資格も仕事に関わるものだったら、表記しておくべきです。
なぜならその資格が必要な仕事の場合は、書いてない人は除外されるからです。
例えば、どの職種に就く上でも必ず必要な資格ってありますよね?
その資格は誰もが持っていて当然の資格であり、わざわざ名刺に書く必要がないと思っている人もいると思います。
しかしそれは間違いです。
なぜなら、名刺に書いていなければ、持っているかどうか100%判断をできないからです。
電話で確認してくれればいいと思うかもしれませんが、わざわざ電話に確認するなら、確認せずとも名刺に書いている人を選択します。
要するに、確認が面倒だから除外されるということです。
このような恐れもありますので、必ず資格は全て明記しておきましょう。
持っていて当然の資格であってもです。もちろん自動車免許も書いておくべきです。
名刺に屋号はいる?
ここで1つ疑問がある人もいらっしゃると思います。
それは一人親方の場合に、屋号は名刺に入れるかどうか。
賛否両論ありますが、屋号は銀行口座の名義によって入れるかどうかを判断すればいいでしょう。
どういうことかというと、仕事をすれば請求書や契約書が必要です。
その際に銀行の名義は個人名なのに、名刺を基に作った請求書や注文書は屋号あり。
などとなると、銀行での振り込みの際に、名義の確認がスムーズにいきません。
このようなストレスを取引先に与えないためにも、基本的には銀行口座の名義と揃えておくのが正しいマナーと言えるでしょう。
建設業向けの名刺デザインもある
最後にデザインのお話です。
基本的に少しだけ、用紙に拘って、地味な白が無難でしょう。
派手な名刺が多いので、シンプルな名刺はそれだけで目立つこともあります。
ですからシンプルがベストでしょう。
デザインは名刺屋に依頼しましょう
デザインどうしたらいいの?
と言う場合はネットで、「名刺 印刷」でググってみましょう。
そうすれば名刺をデザインから全て作ってくれる名刺屋さんのサイトがたくさん出てきます。
その中で、気に入ったデザインを探し出して依頼しましょう。
だいたい100枚3000円~で作成ができます。もしデザインをお願いする場合はデザイン料で1000円ぐらいとられる可能性もあります。
建設業向けデザイン
中には建設業の職人向けのデザインも用意されている名刺屋さんのサイトもあります。
https://www.you-meishi.com/info/kenchiku.html
ここには
- 建築士
- 左官
- とび
- ペンキ
- 土建
- 電気
- 水道
- 看板
- 大工
など専門の名刺デザインが準備されています。
このメリットは、一瞬で職種がわかることです。
職種は必ず明記しましょうと、すでに書きましたが、文字で明記する他にも、デザインで主張する方法もあります。
例えば大工を探している時に、文字だらけの名刺では読むの面倒ですが、一瞬で大工だとわかるデザインであれば目に止まりやすいですよね。
ですから少し恥ずかしいかもしれませんが、専用デザインの名刺も1つの選択肢です。
まとめ
職人にとって営業は不可欠であり、営業には名刺は不可欠です。
ですから必ず所持しておくようにしましょう。
名刺のデザインは、シンプルなものでいいですが、職種を必ず明記しましょう。
派手でかっこいいデザインにするぐらいなら、いっそ職種専用デザインの名刺を作ってみてはいかがでしょうか?
名刺デザインで迷ったら建設業専門の名刺屋に名刺作成を依頼したら良いでしょう。
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