一人親方もなにかしらの助成金を受け取れるか気になっている方も多いと思います。コロナウィルスで国の支援で出来た持続化給付金は、個人事業主が最大100万円受け取れる制度で、当然、一人親方も対象になっています。
そのほかにフルハーネス型安全帯の購入費用などの助成もあります。
それ以外で、なにか助成金があるかというと、一人親方が従業員を雇った場合になってしまいます。これには条件があり、一人親方の事業が雇用保険の適用事業所になった場合です。
例えば人を雇用する場合に、使える助成金はいくつかあって、その中で、今回は「人材開発支援助成金」について取り上げてみたいと思います。この助成金は、建設業の一人親方が、初心者を雇用する場合に使える助成金です。
しかも建設業界専門の教育を国の予算で受けさせることができるので新人の確保にかなり優遇される状態です。
しかし残念ながら、完全な一人親方では、受け取れる助成金は今のところありません。
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人材開発支援助成金とは
人材開発支援助成金とは、労働者の職業訓練にかかる経費やその間の給料を支払ってくれるという形の助成金です。
要するに自由に受け取れるお金ではないですが、新人を研修したり、あるいは特別な技能を身に付けるため、もしくは職能資格を取得するために、会社負担で従業員に資格を取得に行かせる必要がある場合に使えます。
内容は以下の通り。
建設労働者確保育成助成金 | 建設事業主等に対する助成金 | |
---|---|---|
コース名 | コース名 | 助成金 |
①若年・女性労働者向けトライアル雇用助成コース | ①若年・女性建設労働者トライアルコース | トライアル雇用助成金 |
②雇用管理制度助成コース | ①雇用管理制度助成コース(建設分野) | 人材確保等支援助成金 |
③登録基幹技能者の処遇向上支援助成コース | ||
④若年者及び女性に魅力ある職場づくり事業コース | ②若年者及び女性に魅力ある職場づくり事業コース(建設分野) | |
⑤建設広域教育訓練コース(うち推進活動経費助成) | ||
⑤建設広域教育訓練コース(うち施設設置等経費助成) | ③作業員宿舎等設置助成コース(建設分野) | |
⑥作業員宿舎等設置助成コース | ||
⑦女性専用作業員施設設置助成コース | ||
⑧認定訓練コース | ①建設労働者認定訓練コース | 人材開発支援助成 |
⑨技能実習コース | ②建設労働者技能実習コース |
このうちの8と9が利用できます。
給料と受講にあたる経費の3/4を受け取りができます。
ただし助成金を受け取れるのは研修の完了後なので、数ヶ月間の給料と経費を前払いしておく必要があり、かなりの出費を必要とします。
雇用しない場合は助成金は受け取れない
残念ながら、誰も雇用していない完全な一人親方の場合は、受け取れる助成金は今のところ存在しません。
というのも基本的に助成金というのは誰でも受け取れるというものではなく、雇用を生み出すか、もしくは新しい技術を育てるために国が出しているものなので、最先端の事業もしくは雇用を生み出す事業でないと受け取ることができないのです。
ですから一人親方は一人で仕事をする限りは、助成金は受けられないと考えた方がいいと言えるでしょう。
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