職人や親方の給料って高くなるの?

収入アップ

職人が一人親方になった場合に、どんな給料になっていくのでしょうか?

一人親方の場合と、職人を数人束ねる親方とでも給料は変わってきます。

実際にどれくらい給料が変わってくるのか、そして親方になるとなぜ収入が増えるかについて解説します。

給料ではなく報酬

まず最初に訂正しておきたいのが、給料という言葉です。

独立したら給料ではなく、報酬と呼びます。

給料は雇われていて支払われるものであって、職人としてもらうのは報酬です。

給料は時間あたりの労働に対して支払われるものであって、一人親方になった場合は法律上の解釈は変わります。

給料の場合は会社の仕事に対して、指揮をされて仕事をこなしていくものですが、一人親方の場合は請負契約になりますので、仕事を終えることで報酬をもらえます。

請負契約になるので、基本的に指揮命令権はなくて、いつ現場に行ってもいいし、いつ帰っても問題ありません。

あくまでも法律上のお話なので、実際には現場でのコミュニケーションのために時間を決めたりはするでしょう。ただしそれも断っても法律上は問題のない仕事形態なのです。

会社から雇用されて時間あたりに支払われるものが給料で、一人親方や親方になると受け取るのは報酬です。

言葉の違いはどうでもいいと思われるかもしれませんが、実際はどうでもよくありません。

というのも、一人親方になってから、自分の収入のことを給料と言ってしまう人は、経営者仲間の中でいたらまともな話をしてもらえなくなるでしょう。

ここは必ず理解をしておいてください。

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収入が増える仕組み

一人親方の職人になると収入が増えます。

なぜならこれは報酬だからです。

会社にいた時は、施主かもしくは元請けから仕事をいただき、その報酬を会社が受け取ります。そしてさまざまな保障にかかる費用を支払ったのちに、税金の源泉を引いて、そして最後に給料として支払われます。

さまざまな保障とは

  • 社会保険料
  • 厚生年金
  • 雇用保険
  • 福利厚生

などがそれにあたります。

実際に給料として受け取れるのは、おそらく報酬の1/2程度ではないでしょうか?

そのくらい会社では、従業員に対して様々なお金を支払っています。

報酬はこの全てが受け取れる

では一人親方になったらどう変わるかを説明しましょう。

まず今まで会社で支払ってもらっていた社会保障がなくなります

例えば健康保険は国民健康保険になったり、厚生年金がなくなり国民年金だけになったり、雇用の保証もなくなってしまう。要するに雇用保険がなくなるということ。

しかしそこに会社は多大な費用を支払っているため、元請けからいただく報酬からは減っている分も全て受け取ることができます。

社会保険料は給与明細に載っている金額が、そのまま会社も支払ってくれていますし、厚生年金も同様です。

そして他にも材料や資材、工具や自動車の交通費。ガソリン代。車両の維持費なども会社は支払っています。そして社屋のための家賃なども会社は支払っています。

要するに、あなたの給料の倍程度は報酬としてもらえなければ経営は成り立って行きません。

もしあなたが独立した場合も同様です。

車両の維持費や材料費、工具を買うためのお金なども、あなたの生活費とは別に必要になってきます。

一人親方となって報酬を受け取った時、あなたの収入は上がります。

節税を活用しましょう

一人親方になって報酬が増えるとしても、結局は社会保障や経費を自分で支払う必要があるため、結局は変わらないのかというとそうではありません。

というのも、一人親方は個人事業主であり、個人事業主であれば経費計上を利用できます。

例えば車両を購入するにも、課税前利益から購入して、減価償却にて徐々に支払っていくことができる。

こうすることで、個人として車両を購入する場合と比べてかなり有利な条件で、お得に自動車を購入することが可能です。

さらにこの他の工具や作業服、そして会食の費用や移動用のガソリン代なども、経費として計上できるため、かなり出費が抑えられる計算となります。

ですから一人親方になって収入が増えても意味がないと言うわけではなく、経費をしっかりと計上していけば、会社員で働いていた頃よりかなり楽な生活ができるようになるでしょう。

親方になるともっと稼げる仕組み

複数の一人親方さらに、職人を束ねる親方になると、もっと稼げるようになります。

それはなぜかというと、多数の職人さんを雇うことで、経費をもっと抑えることができるからです。

例えば集まって移動するようにすれば、交通費は安く抑えられますし、倉庫や作業場なども一つでいいので家賃が抑えられます。

そして社会保障費も管理を誰か1人に任せておけば、人件費は安くなりますし、自分も働けば自分の人区ももらえます。

ですから、10人の職人が一人親方がとして生活をするより、10人が一つの会社で働いている方が経費が抑えられると言うこと。

そこで差をつけて会社の利益として残すため、親方は収入が増えるのです。

しかも人数が増えれば増えるほど年収は増えていくので、年収1000万円超える親方さんは珍しくありません。

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親方のデメリット

親方になれば必ず稼げるというわけではありません。

というのも、暇になって仕事がなければ、人数分の赤字が出てしまうわけです。

ただ大抵の場合は、日給月給だと思いますので、仕事がなければ給料も支払わなくてもいいようにしているはずですが、それでは職人さんたちはついてきてくれません。

なぜなら仕事がある保証をもらっているからこそ給料で仕事して、安くなっていても働いてくれるわけですから。

もし仕事が少ない月が増えれば、会社から離れて別の会社に転職にしたり、もしくは独立して行ってしまうため、なかなか経営は難しいものです。

だから現場に立たなくなる親方は多いんですね。

他にも営業などの仕事もあるし、接待ゴルフだって立派な仕事だったりするわけです。

それでも忙しい時期には現場に立ちながら、営業をしていて心身ともに疲れ切ってしまうこともあるし、給料ももらえないので安定していないというリスクもあります。

ですから親方にもデメリットはあるということは知っておいてください。

まとめ

まず、一人親方の職人になったら、給料ではなく報酬だということを認識しましょう。

給料は社会保障を全て支払った後に、税金も引かれて支払われるものです。

ですからどうしても国から取られる分が多くなるため、会社員でいる限りなかなか収入は増えません。

しかし報酬として受け取れば、そこから経費を支払うことができます。

外食代や車両購入費、そして交通費や家賃でさえも課税前に支払うことができます。どういうことかというと、会社員と比べて有利な条件でモノが購入できると言うことです。

一つ一つは小さな金額でも、年単位でみれば大きいものですから。

そして親方になって、職人さんを囲えばもっと大きな収入をえることができます。

ただしそれはデメリットもある諸刃の剣。

仕事がなければ給料も支払えなくなり、自分の収入も安定はしません。

このように一人親方や親方は、会社員に比べて、金額としても大きくなりますし、さらに経費をうまく活用することによって、多くの利益を得ることができます。

ですからお金を稼ぎたければ、親方になるのはかなり正解だと思っていいでしょう。

埼玉労災一人親方部会

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